Pyu(ピュー)は、2~9世紀にミャンマー中部のエーヤワディー川周辺で栄えたとされる古代王国で、2014年6月にはミャンマー最初の世界遺産として登録されています。
この時代、たくさんの石製のビーズが作られたのですが、その中でもオレンジ色のカーネリアンを細長く研磨し穴を開けたものは、Pyuのビーズ職人の技術の高さと、美的センスの代表作品だと思います。
堅いカーネリアンビーズを細く長く加工し、表面はピカピカに研磨されています。その中心を貫通する細い穴を開ける作業は、気の遠くなるような作業工程と長い時間を要したことでしょう。
白いく丸い目玉模様や、ストライプの模様が描かれたビーズは、およそ紀元前2600年~紀元前1600年前にインダス文明最盛期に作られたビーズです。
エッチドカーネリアンは交易品として、銀、魚の干物、フルーツ、はちみつ、蜜蝋、琥珀などと交換するため、ペルシャ湾岸に点在する交易拠点を介して、遠くメソポタミア(過去のペルシア、現在のイラクあたり)まで運ばれました。
メソポタミアでは、ウル王墓(紀元前2100年)で多数発掘されています。
模様のない細かなカーネリアンビーズもインダス文明の遺跡からの発掘品です。
こちらのネックレスに使用しているビーズは、すべて正真正銘のアンティーク品で1点モノとなります。
紐の部分は、蝋引き紐を丁寧に指編みしてあります。
首元を飾る個性的なネックレスとしてお楽しみください。
ネックレスの長さ:約45センチ(留具部分を除く)
トップの長い【Pyuカーネリアンビーズ】の大きさ:横幅45ミリ、太さ8ミリ(一番太い部分)
チェーン部分の丸い模様のエッチドカーネリアンビーズ:直径6~4ミリ、(其々ばらつきがあります)
留め具に使用したエッチド・カーネリアンは、約10ミリ✕7ミリの大きさで、厚みが約4ミリです。
中糸:ビーズを使用している部分は丈夫なPE繊維を2重に通しています。一般のテグスや綿糸に比べ摩耗に強く、水濡れにも丈夫です。
こげ茶色の編みこみ部分は、蝋引き紐を指編みしております。編みこみんだ紐の直径は約2ミリです。
当店でビーズの仕入れから、デザイン、加工まで一貫して作業していますので、購入後のデザイン変更はもちろん、糸替え等の修理も行いますので安心してお求めください。
(修理・デザイン変更は作業内容によって有償となる場合がございます)